人間も含めて、生物が生きていく上で欠かせないのが 水と食べ物 。
ネット上には犬のフードについての情報はたくさんありますが、飲む水の量についてはあまり良い情報を見つけられませんでした…。
ということで、英語の専門書を読んで調べたので内容をまとめてみたいと思います!
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犬の飲水量について調べたきっかけ
うちの子、水の飲み方のクセが強い…?
元保護犬・元野犬(?)のはるたんをわが家に迎えてすぐの頃から、気になっていることがありました。
それは『水を飲む量が少ないのでは?』ということ、そして『もしかして、1日に1回しか飲んでないのでは?』ということです。
以前実家で飼っていた先代犬は、子犬の頃から人間と暮らしていたからか、常に水を飲める状態なのが当たり前で、1日に何度も少しずつお水を飲んでいました。
それに対してはるたんは、日中ほとんど水を飲みません。そして、飲み始めたらずーーーっと「ピチャピチャ、ピチャピチャ…」と飲み続けるのです。
夜中にずーーっと飲み続けるはるたん
【推測】元野犬の生きる知恵?
SNSで『ウチの元保護犬は夜中に1日分の水をまとめ飲みしている。野犬のお母さんに教えてもらったのかな?』というコメントを見かけて、妙に腑に落ちることがありました。
水を飲むのは生きていく上で欠かせないことですが、たしかに野生動物にとって1日に何度も水場に行くのは危険なことで、出来るだけ飲み溜めするのも自然なことかもしれない、と思ったのです。
わが家のはるたんが広島県の動物愛護センターに収容される前にどんな生活をしていたのかは分かりませんが、人間に対する警戒心・恐怖心が強いこと、出身保護団体には野犬出身のワンコが大勢いることを考えると、はるたんも元野犬の可能性は高いと思います。
もしはるたんが元野犬で、母犬に危機回避の知恵として『お水は一度に飲めるだけ飲むのよ』と教えられていたとしたら、普段の行動の理由になり得るな、と感じました。
本記事の参考文献
1日分の水を飲み溜めている理由はなんとなく想像できましたが、『水を飲む量が少ないのでは?』という懸念は残ったままだったので適正な飲水量について調べてみました。
今回は以前購入した以下2冊を参考にして内容をまとめています。
はるたんを迎える前に、犬について勉強しようと購入していました
犬の飲水量に影響すること
気温・体温
気温が高い時期や、運動して体温が高くなっている時は、犬も人間と同様に水を飲む量が増えます。
逆に気温が下がる冬は犬も飲水量が減るので、尿路結石のような(飲水量が減ると発症しやすい)病気を持つ犬の場合は、積極的に運動させてたくさん水を飲むようにしてあげたいですね。
フードの種類
ドッグフードにも水分が含まれていますが、フードの種類によって水分の含有量が違います。
本によると、缶詰やパウチのようなウェットフードの場合は75%程度、ドライフードの場合は8%程度の水分が含まれていることが多いようです。
フードに含まれている水分量はパッケージの裏に書いてありますので、気になる方はぜひ見てみてください。
シーザーのフード2種類(ウェット・ドライ)を比べてみました
運動量
もちろん運動量の多い犬は、そうでない犬に比べてたくさんの水を飲む必要があります。
いくつかの調査によると、300マイルの犬ぞりレースに出ている犬は1日に平均5リットル(体重1kgに対して250ml)の水分を必要とするのに対して、同じ犬でもレースがなく家で過ごしている時には0.9リットルしか水を飲まないそうです。
(この調査がいかにもアメリカンで本を読んでてちょっと笑ってしまいました。日本の書籍には『300マイルの犬ぞりレース』の例は出てこなそうですよね(笑))
健康状態
犬自身の体の状態によっても適正な飲水量は変わります。
例えば、妊娠中の犬は普段よりもかなり多くの水を飲む必要があります。
1日に必要な水分量の計算方式
フードに含まれている水分も含めて、トータルでどのくらいの水分を摂取する必要があるのか、という点については色々な見解・計算方式があります。
今回は本に載っていた3種類の方法で、わが家のはるたん(体重11.5kg)に必要な1日分の水分摂取量を計算してみます。
はるたんは小さめの中型犬です!
(IKEAのぬいぐるみとほぼ同じサイズ)
①体重による計算方式
50〜60 ml × 体重 (kg)
はるたんは体重が11.5kgなので、1日に必要な水分量は 575〜690ml になります。
②食べる量による計算方式
乾物摂取量※(g) × 3
※フードから含有水分を除いた物
フードのパッケージ裏には、1日分の適正な給餌量が記載されていますよね。
はるたんが食べているドライフードのパッケージ裏の表示を基に計算すると、適正な給餌量は1日に192gでした。
そのドライフードの水分割合は約8%なので、乾物摂取量は177gとなり、上記方式に当てはめると1日に必要な水分量は 531ml になります。
③消費カロリーによる計算方式
1日に消費するkcalの数値とほぼ等しい水分量
私が本を読んだ限りでは、1日に消費するカロリーの具体的な計算方法はわからなかったので、代わりに『獣医師広報板』というサイトの以下ページで1日に必要なカロリーを計算してみました。
この計算ページに必要事項(体重・健康状態など)を入力すると、1日分の必要なカロリーを自動で計算してくれます。
はるたんの場合は、必要なカロリーは699kcal/日だったので、1日に必要な水分量は 699ml になります。
まとめ(はるたんの場合)
3種類の方式で計算してみた結果、わが家のはるたんの1日に必要な水分量は 531〜699ml となりました。
調べてみたら思ったよりも幅が大きかったので、ざっくりと1日に600mlくらいは必要なんだな〜と思うようにしています。
はるたんのスペック
・体重:11.5kg
・性別:オス
・去勢済み
フードの種類によって飲む水の量はこんなに違う!?
はるたんにドライフードのみを食べさせる場合、水分割合が8%のドライフードを192g /日与えているので、ドライフードに含まれる水分量の15mlはご飯から摂取することになります。残りの 585ml をウォーターボウルから飲む必要がありますね。
ウェットフードのみの場合は、水分割合が82%のウェットフードを792g /日与える※ことになるので、ウェットフードに含まれる水分量の649mlをご飯から摂取することになります。ウォーターボウルから水を飲まなくても、ウェットフードだけで1日分の水分摂取量に足りそうです。
※ウェットフードの給餌量は、後ほど紹介するフードを基に計算しました。
【結論】1日分の水分摂取量の目安
※フードに含まれる水分も合わせた1日分の水分摂取量の目安です。
※下記の目安は、健康な成犬(避妊・去勢済み)を想定しています。
※上記3種類の計算式を使って、【一番少ない量】〜【一番多い量】の数値を出したのでかなり幅があります。
※気温や運動量に応じて犬の飲水量も自然と増減があると思うので、「大体この範囲に収まっていれば良いかな」という目安として使っていただければと思います。
犬の体重 | 1日の水分摂取量の目安 |
---|---|
2kg | 135〜188ml /日 |
5kg | 270〜374ml /日 |
10kg | 459〜630ml /日 |
15kg | 621〜854ml /日 |
20kg | 771〜1059ml /日 |
以上、英語の専門書を読んで『犬は毎日どのくらいの水を飲むべき?』という疑問に対する答えをまとめてみました!
私と同じように「うちの子、お水を飲む量が少ないのでは…?」と気にしている方の参考になれば嬉しいです。
参考にしたフード
なお、上記目安を計算するにあたって参考にしたフードは以下2種類です。
(はるたんが普段食べているフードではありませんが、Amazonで口コミの数が多く、かつ、一日の給餌量が明示されている商品を参考にしました。)
ドライフード
ウェットフード
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